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余生を楽しむ三流クライマーの日常

大山槍尾根の登攀

date:2024/03/16

member:Sikaou,Hige

 

久しぶりの大山南面。静かな山行を期待したが、バックカントリーの一行に何度か出くわした。はたから見てても今日の雪質は滑りやすそうで、快走する姿が羨ましかった。こちらは振子沢からの下山でなかなかのラッセルに苦労し、特に駒鳥峠の登り返しは苦労した。最近はここまで降りず、小屋手前から1405mピークを目指すのが主流らしい。雪量は2月の山行よりも多いぐらいだったので、クライミングに切り替えるか悩ましい季節だ…。

赤線が今回のログ、緑がバックカントリーの人達のトレース

前日はテントでかき祭りをした。ワインを飲み過ぎた。

道路に雪はないが、山中はまだ十分な雪量がある。

シュプールが固まり、しばらくはその上を快適に歩ける

一瞬、食べられるキノコかと思ったが、さすがに違った。秋にまた来たい。

途中からトレースを離れて尾根を進む。膝上のラッセルが続き汗だくになる。

1405mのピーク、最高の天気だ!

傾斜が増すのでここでギアを装着し、まずは鉄柱ピークを目指す。

鉄柱到着。天気が良い時に来たことがなかったので、初めて姿を認識した。

槍ヶ峰が近づいてきた

相変わらずラッセルが続き、時に豪快な落とし穴にはまる。

槍ヶ峰までも結構緊張する斜面がある。支点が取れないので慎重に進む。

槍ヶ峰のトラバース、一応ザイルを出したが必要なかった。

登り切った場所からの図。

槍ヶ峰の様子、我々の位置が分かるだろうか?

後は難しい所はないので、快適な尾根を進む。弥山の人だかりが見える。

三ノ沢の様子、シュプールは見当たらなかった。

天狗ヶ峰から登ってきた槍尾根を振り返る。

前回より雪が多いのでしばらくは下山も快適。振子沢もまだまだ十分な雪量。

振子沢を振り返る。この時ばかりはスキーやスノボーをやりたいなと感じてしまう。

その後は厳しいラッセルが続き、駒鳥峠に到着後も道路に出るまでなかなか疲れた。やはり南面の山行は体力が必要だ。

天狗沢の登攀

date:2024/02/17

member:Sikaou,Hige,Seo

 

大山の雪もだいぶ安定してきたので、シーズンが終わってしまう前に沢を登攀することにした。本当は南側の沢から稜線を目指したかったが、時間が掛かりそうなので天狗沢にした。ここは何度か登ったことがあるが、今回ほどコンディションに恵まれたことはなく、稜線に抜けるまでかなり快適な登攀となった(ガチガチなので恐怖感は半端ないが)。前半のアイス部分は4ピッチで抜け、後はノーザイル。天狗沢が初めての2人は、おそらく後半の方が恐怖体験だっただろう。

取り付き手前

取り付き、雪かと思い油断したが結構ガチガチ

1P目は30mぐらいでピッチを切る。前回は沢の左端を登ったが、今回は右端を登った。

氷の状態はすこぶる良く、ビレイも安心できる。

2P目、ここは傾斜が緩くなるので50mいっぱい進む。

同時に引き上げると結構キツイ。

3P目、雪が薄くなり終了点の構築に苦労した。すごい景色だ。

ここから先は支点が取れないのでザイルは解除した。緊張の登攀が始まる。

稜線までが遠い。ふくらはぎが悲鳴を上げる。

前回はもうここら辺まで来ると雪がグズグズで楽勝だったが、今日はガチガチ状態。最後まで緊張した。

無事に天狗沢を登り切り、大屏風の頭へ抜ける。

天狗沢を振り返る。

あとは快適な尾根歩き。

ラスト、バテながらも無事に登り切れてよかった。

ピークで休憩、これが見えると言うことは、もうシーズンオフかなぁ。

少し迷うが、せっかく天気が良いので縦走して弥山方面へ。

踏み跡もしっかりしているので、前回より快適だった。

弥山山頂もど快晴!人が多いので即下山する。

温泉でしっかり汗を流し、大山地ビールが飲めるビアホールへ向かう。

たぶん5Lぐらい飲んだんじゃないかなぁ。最高の夜でした!

 

快晴の滝沢リッジ

date:2024/02/03

member:Sikaou,Hige,Seo

 

先週の東稜に引き続き、今日は左隣の滝沢リッジを登る。予報以上に天気は良いし雪も締まりが出てきたので歩きやすい。3人にも関わらず結構いいペースで登ることができた。核心のフェースは支点が取れずランナウトするので緊張した。無事に稜線に到着した後、トレースの無い縦走路へ。雪が少ないのでラクダの背のトラバースはザイルを使用した。本日も素晴らしい山行だった。

今日はまだ視界があるので迷わずに進めた。左端が滝沢リッジ。

山東稜から左へトラバース。先週はかなりのラッセルを強いられたが本日は快適。

取り付き

リッジに上がる。ラッセルがないのでスピードも速い。

天気も回復してきた

この辺りから核心のフェースへ

上から見た図

特に問題なさそうなので2人にトップをお任せする

稜線へ続くナイフリッジ

無事に稜線到着

弥山の山頂は人だかりが…。

縦走開始!

快適かと思いきや、雪が少ない。

核心部は一応ザイルを使用した。

あとは快適な縦走路。風もなく最高の景色。年1回はここの景色を味わいたい。

剣ヶ峰の山頂でようやく休憩(今までノンストップ)

下山も結構難しかった。

天狗沢の様子。良い感じに氷が張っている。

元谷で見た講習会?の様子。なんかゲームみたいで面白い光景だが、この環境でトレーニングできるのは素晴らしいと思う。

天気は荒天に向かうが、無事に快適なまま下山することができた。

帰りに寄ったラーメン屋。とても美味しかった。