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余生を楽しむ三流クライマーの日常

行きつく先は霞沢岳 ②

date:2020/12/27~29

member:Sikaou,Yam

 

気温は高く風も無い、満月の明かりの中、準備を進め4時過ぎに出発。ピストン山行なのでほとんど荷物はいらない。途中、2100m辺りでテントが一つ。まだ寝ているようなのでそそくさと素通りし先を目指す。森林限界までの樹林帯もトレースバッチリなのでほとんどストレスを感じない。2500m辺りでようやく岩稜が目立ちだし面白くなるが、核心となる岩稜はFixがあり簡単に通過でき、下山時もザイルは不要だった。ちょうど3時間で山頂へ。風が強く寒いが、景色は最高。しばらく堪能した後、2時間で下山し、さらに1時間で坂巻温泉へ到着。その後は温泉や地元料理などを堪能しゆっくりと帰路に着いた。今回のコンディションなら間違いなく奥穂は行けただろうが、それだけが残念だった。


年末の霞沢岳西尾根

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3時起床、満月に照らされる快適なテン場

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森林限界辺りでハーネスを装着(結局使わなかったけど)

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明るくなり山頂が見えてきた。リッジはだいぶ左下側を通過するので全く怖くない。

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穂高も天気が良さそうなのが悔しい…。

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核心となる岩稜。2級ということだが、Fixがあるのでなおさら簡単だった。

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Fixがなければザイルを出した方が無難かもしれない

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上から見た図、傾斜があり難しそうに見えるけど簡単!

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あとはノートレースの緩やかな尾根を進む。風が強く顔面が痛いが、朝日が気持ちいい。

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残念、山頂手前のピークで日の出を迎える。世界が一番きれいな瞬間をしばらく堪能する。

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山頂へ。奥に見える前穂が格好いい!

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記念撮影、わずか3時間で到着し拍子抜けだが、Yam氏は一度は登ってみたい場所だったようなので、まあ良かった。でもこの天気は勿体ないなぁ。

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まだ7時、時間はたっぷりあるのでしばらく景色を堪能する。いつものように、「あれが何山!」とか色々教えてくれるが、覚える気が無いので全く覚えられない。

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下山する。焼岳も格好いい!

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核心部。Fixがなければやっぱり懸垂下降した方が良いだろう。

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支点はハイマツの枝なので、いつか使えなくなるかも

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リップクリームを忘れたのでボタン鍋に使ったごま油を代用したけど、なかなか良かった。(ゴマ臭が半端ないけど)

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普段はこんな山行は大嫌いなんだけど、今回はあまりにも余裕があるのでテン場でコーヒーを飲む。

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帰りに大正池に寄る。奥穂高も風は強そうだが天気が良い。残念だぁ。

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坂巻温泉に到着。疲れてないけど、はやく温泉に入りたい。

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昼飯のとろろかけご飯。数年前、年末の槍ヶ岳中崎尾根の帰りに村上先生に奢ってもらった思い出の一品。量が多く食べるのが大変だが、美味しかった。

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帰りに寄った福井県で食べたサバのへしこ。ヌカの味がご飯に合う。今回の山行、山の記憶はほとんど残っておらず、美味しいごはんを食べた記憶だけが残っている…。