246O1

余生を楽しむ三流クライマーの日常

硫黄尾根の登攀 day3

date:2023/05/04

member:Sikaou,Utti,Yam

 

3日目、体力的に厳しければ槍ヶ岳経由で新穂高温泉へ下山する案もあったが、核心を過ぎ余裕が出てきたので、当初の予定通り、七倉ダムへの周回路を目指す。心は軽いが身体はすこぶる重い。
西鎌尾根との合流地点でA君と別れ、快適な尾根道を進む。樅沢岳、双六岳、三俣蓮華岳辺りまでは快適だったが、鷲羽岳の登りでキツくなってきた。野口五郎岳まで進みたかったが、最後は真砂岳手前で力尽き、ベースを張る。苦労して登った硫黄尾根の全景がはっきりと見渡せるテン場で、わずかに残ったお酒を堪能した。苦労したが、新穂高側に降りずに裏銀座方面に来て本当によかった。

day3(その1)行程は12.3km。

その2

その3

5時出発。本日も超絶快晴!

山頂へと向かう快適なリッジ

最後のピークで記念撮影。ようやく硫黄尾根を突破することができた。

苦楽を共にしたA君とはここでお別れ。彼は新穂高温泉へ、我々は裏銀座を目指す。

樅沢岳の登り

双六小屋が見えてきた、久しぶりに人に出会う。

7時50分、双六岳到着

双六岳からの下降

三俣蓮華岳でスキー縦走の方に会う。スキーだと下りの距離が稼げるのが羨ましい。

三俣山荘への下り、奥が本日の核心となる鷲羽岳

11時20分、三俣山荘着。暑い…。

水は多めに作ったけど足りないので、雪を直接ボトルに入れて量を稼ぐ。(最終的にはそれすら面倒になり、雪を食べながら歩いていた)

鷲羽岳への登り、キツいので無心で登る。

岩稜帯が多いのでアイゼンを外して登る。だんだん足裏が痛くなってきた。

13時、鷲羽岳山頂着。予定では野口五郎まで行きたかったが、このペースでは無理そう。

ワリモ岳への登り。

13時45分、ワリモ岳着。

水晶小屋を目指す。長い…

水晶小屋の登り、ここも無心でなんとか越える。

15時、水晶小屋到着。テント内では宴会が始まっているようで、羨ましい。明日の行程も長いので、頑張って距離を稼ぐ。

所々で雪渓のトラバースがあるのでアイゼンを装着した。

Yam氏おすすめのテン場がある真砂岳を目指す。まだまだ長い…。

16時20分、ようやくテントが張れそうなコルに到着。ここだと登ってきた硫黄尾根の全容が見渡せるそうだ。

硫黄尾根と奥が槍ヶ岳。素晴らしい景色!

少し寒いが、景色を眺めながら酒を飲む。用意した酒は全てなくなった。

苦労して登った硫黄岳、そこからの長い縦走路もいい思い出になりそう。

登ったラインはだいたいこんな感じ

満月なので星はあまり見えなかったが、最高の夜空だった。