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余生を楽しむ三流クライマーの日常

奥足谷

date:2018/8/18
member:Uti,Sikaou

「西中国山地の沢」ではなぜか紹介されていない沢だが、奥足谷にいくつものFがあることは「あの山この山」さんのHPで確認済み(http://anoyama-konoyama.net/170616.html)。Utiさんと遡行してみた。

蛇ノ谷の辺りから深谷峡に降り、奥足谷に到着。F1(30m)でいきなりザイルを使用。Utiさんがトップで突破した。カムとハーケンを使用。そこから林道までFが連続する。
イメージ 1F1
イメージ 2ヌルヌルで、ラバーソールは厳しかった
イメージ 3上からの様子
イメージ 4F3
イメージ 5F6~7、上は林道に架かる橋

林道以降も楽しいFが多い。F18(20m)はオーケストラ会場のような空間の右岸側を流れるトユ状のFで、非常に暗い。パッと見で行けそうな気がしたのでザイルをつなぎ中間部まで進んだが、岩が非常に脆い。いきなり頭ぐらいの巨岩が太ももに崩れ落ちてきたため、撤退を余儀なくされた。右岸を高巻いた。
イメージ 6林道上部も期待の弾む景観
イメージ 8このFは面白かった
イメージ 7F18、これは左岸側の岩壁の様子
イメージ 11F18、見た目は簡単そうだけど・・・
イメージ 9F18の内部、暗いのと水飛沫でよく見えない
イメージ 10F19(5m)、これは簡単

F31(15m)、ここで再びザイルを出す。左岸側から中央寄りに進み、被り気味の巨岩の下でハーケンを打つ。ここから直登したかったが厳しそうなので、右岸側へと抜けるが、このトラバースが非常に厳しい。上部で再び中央へ抜けるが、最後まで緊張の登攀だった。
イメージ 12F31、水量は無いのでほとんど岩登りのような感覚
イメージ 13上部の巨岩でハーケンががち効き、これがなければトラバースする勇気はなかった

以降は特段のFは無く、藪漕ぎで登山道へ出る。山頂経由で下山したが、やはりピークを踏む沢登りは面白い。奥足谷は、蛇ノ谷や甲羅ヶ谷に劣らない沢だった。
イメージ 14小五郎山の遡行は沢が涸れてからがキツい