246O1

余生を楽しむ三流クライマーの日常

小五郎山足谷峡&クモノ谷の遡行

date:2020/08/30

member:Yamada,Joko,Sikaou

 

今回は西中国山地の沢で私が最も好きな足谷峡&クモノ谷を遡行した。この沢は高巻きが多いが、その高巻きが難しく「登攀性が高い」と言って良いレベル。距離も長く小五郎山山頂に突き上げるところも高評価だ。

久しぶりの遡行なので楽しみにしていたが、なんと沢靴を忘れるという失態を犯してしまった!それでも、Jokoさんのアプローチシューズを借りて登ることができた。トポでは高巻くよう紹介されている足谷峡F2、F7、F8、クモノ谷F7を直登できたのは良かった。山頂直下の藪漕ぎ中に激しい雷雨に見舞われヒヤヒヤしたが、やはりこの沢は最高に素晴らしい!

f:id:sikaou:20200831234058j:plain

沢靴を忘れ、Jokoさんのガイドテニーで登る羽目に。結果的には、さすがC4!という素晴らしいフリクションを感じた。水はけや前足部分の締め付けの悪さはあるが、十分沢登りに対応していた。

f:id:sikaou:20200901001036j:plain

国道から適当に入渓

f:id:sikaou:20200901001130j:plain

左が足谷峡

f:id:sikaou:20200901001319j:plain

いきなり泳いで取り付くF1、簡単。

f:id:sikaou:20200901001451j:plain

F2、ここは通常高巻くが、水量が少なく行けそうだったので登ってみた。結果的には突破できたが、カムが入るようなクラックは見当たらず、支点はすべてハーケンを使った。安定した体勢がとれず水量も強いので、登った直後は緊張と疲れと寒さでだいぶヘロヘロになった。

f:id:sikaou:20200901001937j:plain

片手でハーケンを打ち込むのって難しい・・・

f:id:sikaou:20200901002108j:plain

水量は多いくせにこの辺りは岩が脆くハーケンの効きも今一つ。緊張の核心部。

f:id:sikaou:20200901002305j:plain

抜け口はガバが多く安心だが、平水時以上の水量では厳しいかも。今回は本当にコンディションに恵まれていた。

f:id:sikaou:20200901002520j:plain

上から見た図

f:id:sikaou:20200901002634j:plain

深い淵を持つF3、これは一目見て無理だと思った。右岸の厳しいルンゼを登る。

f:id:sikaou:20200901002816j:plain

このルンゼ、手掛かりもなく落石も多い。ザイルを出して慎重に登った方が良かったかも。

f:id:sikaou:20200901003100j:plain

F7、ここも直登してみたが、非常に脆くホールドが乏しいので難しかった。

f:id:sikaou:20200901003408j:plain

上から見た図

f:id:sikaou:20200901003525j:plain

F8、左岸から入り上部は滝芯から右岸へ移る。簡単。

f:id:sikaou:20200901003808j:plain

F10三条、これも簡単。

f:id:sikaou:20200901003918j:plain

堰堤、これもFと思えば面白い

f:id:sikaou:20200901004116j:plain

F11、簡単だが面白い。

f:id:sikaou:20200901004303j:plain

林道をくぐってクモノ谷へ進む

f:id:sikaou:20200901004404j:plain

水量は少なくなり、藪が目立つ。水温もなぜか高い。

f:id:sikaou:20200901004530j:plain

F7、ここも直登。数年前に自分が打ち込んだハーケンが残っていて感動した。水量が少なく見劣りするが、ヌルヌルで緊張する。


小五郎山クモノ谷F7の登攀

f:id:sikaou:20200901005152j:plain

F8、これは階段状で簡単。

f:id:sikaou:20200901005322j:plain

F9下段、久しぶりにトップで登るYamada氏

f:id:sikaou:20200901005719j:plain

水量が少ないので、Jokoさんはチムニーを直登する。水量があると絶対無理なライン、面白そうで羨ましかった。

f:id:sikaou:20200901005942j:plain

あとはひたすら山頂を目指す。猛烈な雷雨のおかげで暑さは感じないが、やっぱり雷は怖い。

f:id:sikaou:20200901010152j:plain

小五郎山山頂、おそらくアプローチシューズでこの沢を登った記録は初めてだろう。