246O1

余生を楽しむ三流クライマーの日常

西中国山地のラスボス「瀬戸の滝」の偵察

date:2020/09/19

member:Sikaou,Joko

 

個人的には西中国山地の沢の「ラスボス」と考えている瀬戸谷の「瀬戸の滝」。この滝は十方山の沢を訪れた際に何度も見下ろしているので、想像の中ではやはり何度も登っている。今回は初めて登るつもりで向かったものの、台風の影響で増水が半端ないため、想定していた右側のラインは取り付くことすらできなかった。

仕方ないので左岸側の杣道から滝頭に上がり、偵察を行う。まず、上段19mは今日の水量では近づくことすらできなかったが、奥側はトユ状のようなので渇水時なら登れるかもしれない。ここは本チャン時のお楽しみだ。

下段28m、当初予定していたラインと異なるが、右岸側を懸垂下降してみる。当然、ザイルは60mが必要。驚いたのは、古いハーケンとリングボルトを3カ所発見したこと。明らかにフリーでの突破は厳しいため人工登攀が混ざるライン取りとなるが、それでも昔のクライマーがこの滝を突破したことには変わりない。やはり昭和のクライマーには驚かされる。

今シーズンはもう沢は終了だが、来年こそぜひ、この瀬戸の滝を登ってみたい!

f:id:sikaou:20200929233852j:plain

登攀意欲をそそる「瀬戸の滝」の概略図

f:id:sikaou:20200929234400j:plain

本日の瀬戸の滝、爆風凄まじく泳いで取り付くことも厳しそう

f:id:sikaou:20200929234622j:plain

左岸側の杣道から下段の滝頭に降り立つ

f:id:sikaou:20200929235013j:plain

上段19mの様子、ここも凄まじい爆風で近寄れなかった・・・

f:id:sikaou:20200929235132j:plain

下段28mの懸垂下降、ちなみに下降用の支点はカムとハーケンを使用

f:id:sikaou:20200929235346j:plain

中間から滝頭を見上げる、想定した左岸側のラインは近づくことができない

f:id:sikaou:20200929235508j:plain

中間のスラブ帯で見つけたリング。ここはアブミが必要になるだろう。

f:id:sikaou:20200929235707j:plain

下段全体図。おそらく過去の偉人も右岸側のラインを突破したと思われる。

f:id:sikaou:20200930000604j:plain

こんな感じ・・・。赤いラインならビレイもしやすそう。

 


瀬戸の滝(偵察編)