date:2020/09/19
member:Sikaou,Joko
個人的には西中国山地の沢の「ラスボス」と考えている瀬戸谷の「瀬戸の滝」。この滝は十方山の沢を訪れた際に何度も見下ろしているので、想像の中ではやはり何度も登っている。今回は初めて登るつもりで向かったものの、台風の影響で増水が半端ないため、想定していた右側のラインは取り付くことすらできなかった。
仕方ないので左岸側の杣道から滝頭に上がり、偵察を行う。まず、上段19mは今日の水量では近づくことすらできなかったが、奥側はトユ状のようなので渇水時なら登れるかもしれない。ここは本チャン時のお楽しみだ。
下段28m、当初予定していたラインと異なるが、右岸側を懸垂下降してみる。当然、ザイルは60mが必要。驚いたのは、古いハーケンとリングボルトを3カ所発見したこと。明らかにフリーでの突破は厳しいため人工登攀が混ざるライン取りとなるが、それでも昔のクライマーがこの滝を突破したことには変わりない。やはり昭和のクライマーには驚かされる。
今シーズンはもう沢は終了だが、来年こそぜひ、この瀬戸の滝を登ってみたい!