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余生を楽しむ三流クライマーの日常

四国最難の沢!小女郎川足谷ゴルジュの遡行

date:2020/09/22

member:Sikaou,Utti,鉄人

 

相変わらず遠征2日目は激し二日酔いに苛まれるが、それでもちゃんと起きて飯を食い、準備をして入渓するところが我々の良いところ。四国の沢に登ると決めた時、いくつか選択肢があったが鉄人は迷わず厳しい「足谷ゴルジュ」をチョイスした。さすが沢の子、エルニーニョ

7時入渓、なんとか7時間半で遡行することができたが、この沢は前評判どおりかなり厳しかった!連続する滝、そのほとんどが直登不可のため高巻きとなるが、それが異常に厳しい。おかげで何度か「死ぬかも」という思いが頭をヨギッタが、無事に生還することができた。渓相や水質、登攀性など、全ての点で申し分ない沢ではあるが、もう訪れることは無いかもしれない・・・。

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この案内板では「遠登志渓谷」、日本登山大系では「本谷川ゴルジュ」と紹介されてている。同書の中で「これほど悪い谷は、四国にはないと思われる」と言われるほど厳しい谷。遡行距離はとても短いが、こんなに時間が掛かるとは思いもしなかった。

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遊歩道から落とし橋を渡り、左岸側から入渓する

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早朝7時、入渓からすぐに泳ぎが始まる

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寒さ以上に、普通に激流が難しい

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滝壺が深いので落ちても死なないけど、フリーで登るのはやっぱり怖い

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一目見て無理だと分かるF。こんなのが何回も続く。

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高巻きはいずれも厳しいけど、いちいちザイルを出すとすごい時間を要するだろう

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特にこの高巻きは厳しかった。フリーで行ってしまう鉄人は頭のネジがぶっ飛んでいる。

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高巻き後は懸垂が必要になるので、やはりそれで時間を要する

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九州の沢ほどではないがフリクションは良くラバーとの相性は良かった

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このFは高巻きかと思いきや、Uttiさんが見事に突破!!やはり強いメンバーがいると選択肢が増えて良い。

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昨日の瀬場谷に比べ、終始濡れているので意外に寒さは感じなくなっていた。(寒いのは寒いけど)

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覚えてないけど、こんなFが幾度と続いた

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足谷終点となるトンネルに到着

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ツルツルの右岸側から登り、トンネル内部を捜索する

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5mも進むと純粋な暗黒となるトンネル。さすがに怖くて先に進めなかった。

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トンネルで霊に憑りつかれた影響か!ゆがむUttiさん。

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無事出渓!厳しい遡行だったので、マジで安堵した。

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帰りはご当地グルメを堪能。今思えばわざわざ開店前から並んで食べるほどのものではなかったけど、当時は冷え切った状態だったので美味しく感じた。自分で作れそう。


四国最難「足谷ゴルジュ」の遡行