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余生を楽しむ三流クライマーの日常

小積ダキ「蜘蛛の糸」の登攀

date 2019/11/9

member  Utti,Sikaou


昨年登った小積ダキ中央稜、今回は右隣の「蜘蛛の糸」を登った。ただし、上部は現在登られておらず支点も無いようなので、上部は中央稜を登った。下部6ピッチは中央稜より難しく登り応えがあり、上部はやはり高度感があって面白かった。6時間45分でトップアウト。風が吹くと寒かったが、快晴の登攀は終始気持ちがよかった。
前回はシングル&予備用にセカンドがもう一本を背負うスタイルだったが、今回はダブルで登攀した。セカンドが楽な点や荷揚げの容易さの面でダブルの方がはるかに快適だったので、ぜひダブルでの登攀をお勧めしたい。

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小積ダキの取り付き、手前は中央稜

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1ピッチ目(Ⅴ-)のスクイズチムニー

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上から見た図~全身を使うので膝やくるぶしにテーピングを巻いていて良かった~

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ザックがあると厳しそうなのでザックは荷揚げした

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2ピッチ目は簡単なあぶみの掛け替え

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3ピッチ目(Ⅳ-)はルンゼ状から左のフェースへ、難しくはない

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4ピッチ目を上から見た図、ここもあぶみの掛け替えだが支点が遠くボロいので怖い

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5ピッチ目(Ⅳ-)、ここは右に回り込んでからのハング越えが核心。高度感抜群でとても面白かった。

5ピッチ目終点から約3mの岩稜を上がると中央ベランダに到着。時刻はまだ11時。上部は前回と逆のピッチをトップでやることにした。つるべで登るとこういう楽しみが味わえるのがいい。

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7ピッチ目(Ⅳ)のクラック、ここは抜けのスラブが恐ろしかった

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簡単なトンネルを抜けると9ピッチ目(Ⅳ+)へ、ここはこのルートで唯一フリー的な登りができて面白い

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上から見た図、上の窓までは行かずに途中でピッチを切った

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10ピッチ目(Ⅳ)はあぶみトラバースからガレたルンゼへ

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ルンゼは岩がボロボロなので簡単な割に怖い、雨で濡れたりすると非常に厳しくなるだろう

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11ピッチ目(Ⅳ)、スラブを右上し、フィンガリーなクラックを登る

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このクラックは結構難しい。カムの#0.5~1番あたりがあると安心。

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12ピッチ目はあぶみを使って山頂へ、凄い景色に感動する!

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もうすぐ終了!

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山頂から広タキスラブを望む、ずっとここにいたい…

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小積ダキ上部の様子、下山時に登ったルートを眺められるのがいい