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余生を楽しむ三流クライマーの日常

錫杖岳左方カンテの登攀

date:2022/8/13

member:Sikaou,J

 

せっかくの連休なのに台風の影響でどこも天候はよくない。岐阜に着く直前までさんざん悩んだあげく、錫杖岳のクライミングを強行することにした。登山口となる槍見温泉ですでに天気はよくないが、なんとか降り出す前に登りたい。

錫杖岩舎にテントを建て、前衛フェースまでは20分程度。左方カンテの取り付きまでほとんど迷うことはなかった。小雨が振り出したがすぐに止んだので、天気が持つことを信じて登攀を開始する。ルートは分かりやすく極端に難しい箇所もないのでアップに持って来いの好ルートだった。下山は懸垂下降。途中から注文の多い料理店を下降したが、クラックがびしょ濡れで明日以降の登攀が不安になってきた。

左方カンテの行程

槍見温泉横の登山口

クリヤ谷の渡渉。笠ヶ岳の小倉谷という選択肢もあったので、一瞬は沢登りの方が良かったなぁと後悔する。とにかく暑いし重いし眠い…。

前衛フェースが見えてきた!思ったよりも小さい。

1P目(Ⅲ)、終了点もあり分かりやすい。

上から見た図。

2P目(Ⅳ)、ここもルンゼだがクラックがあり少し面白い。

3P目(Ⅴ)、右上する部分が分かりにくくちょっと難しかった。

上から見た図

西穂、奥穂がよく見える。

アプローチ的なピッチ、簡単なので歩いて進む。

4P目(Ⅳ)、びしょ濡れのチムニーだが上手く登れば濡れずに済んだ。

上から見た図

5P目(Ⅳ+)、スラブに近いフェースだが、支点はクラックにカムで構築

上から見た図

6P目(Ⅴ+)、下部はボルダー的で面白く、上部はクラック、最後はスラブと素晴らしいピッチ。

上部のクラック、ハンドサイズより少し広い所があるので、ちょっといやらしい。

7P(Ⅳ+)、簡単なフェース。今回は無理やり8P目のスラブも繋げてピークに到達した。

前衛フェースの頂上は少し先。

注文の多い料理店を下降する。左は有名なしあわせ未満(13cd).

明るい内にテン場に到着。

登った後のウィスキーが美味い!明日の登攀に備えて10時前には就寝。