246O1

余生を楽しむ三流クライマーの日常

弥山東稜の登攀

date:2021/01/16

member:Sikaou,Utti,Yam

 

今シーズン最初の大山。小雨になるのを待つため出発を後らせたが、それでも北壁に着く頃にはずぶ濡れになっていた。気温は高いがやはり濡れると寒い。膝までのラッセルで西稜の取り付きに到着したのが8時40分。そこから雪崩れそうな雪渓をトラバースして東稜の急峻な尾根をよじ登る。雪が多いせいで核心部の岩壁は皆無、単なるラッセルで11時には稜線に到着。一応、ザイルは出したが全く不要だった。稜線は猛烈な風が吹き荒れ視界は無いが、なんとか山頂や小屋を見つけ下山した。6合目辺りで風は止んだが、結局、天候が回復することは無かった。大山はやっぱり天気が良い時に登りたい。

f:id:sikaou:20210118234502j:plain

駐車場の様子、こんなに明るい中での出発は珍しい。天気が悪いせいかコロナのせいか、登山客はほとんどいなかった。

f:id:sikaou:20210118234631j:plain

大山寺前の階段の様子

f:id:sikaou:20210118234743j:plain

8時、元谷に到着。小雨が降り続けるためびしょ濡れで視界も悪い。風も強いのではやく北壁の取り付きを目指す。

f:id:sikaou:20210118234934j:plain

天狗沢も氷がはっているようだ。雪が安定すれば登れるかもしれない。

f:id:sikaou:20210118235200j:plain

膝下程度のラッセルで北壁を目指す。地味に疲れる。そして寒い。

f:id:sikaou:20210118235344j:plain

東稜へのトラバース、大きな雪渓ではないが雪がグズグズで嫌な感じがする。

f:id:sikaou:20210118235910j:plain

東稜の急峻な壁を登り尾根を目指す。トレースのおかげでそれほど苦労はしなかった。

f:id:sikaou:20210119000109j:plain

尾根上もラッセ

f:id:sikaou:20210119000212j:plain

岩稜っぽいセクションでザイルを結ぶが、結局ここも必要なかった。おかげでザイルを解除するタイミングを失い、あとはひたすら邪魔なザイルと格闘しながら登ることになった。

f:id:sikaou:20210119000539j:plain

コンテで進む。ずっとトップのYam氏は汗だくだが、後続はほとんど疲れを感じなかった。

f:id:sikaou:20210119000836j:plain

本来、東稜は上部岩壁の登攀が面白いのだが、雪が多いせいか気付かないまま右側の雪渓を素通りし、山頂まで到着してしまった。

f:id:sikaou:20210119001343j:plain

何もない東稜のピーク。天気が良ければ剣ヶ峰へと続く縦走路が見えるはずなのに。

f:id:sikaou:20210119002131j:plain

写真では分かりにくいが非常に風が強く視界が悪い中、なんとか山頂を発見し記念撮影。

f:id:sikaou:20210119002256j:plain

山頂小屋は雪で埋もれていた。寒いので素通り。

f:id:sikaou:20210119002627j:plain

12時、駐車場到着。約5時間の行程だった。

f:id:sikaou:20210119002829j:plain

非常に残念だったことが一つ。毎度美味しい料理とお酒と行動食を提供してくれていたポプラが閉店していた。近くのローソンやファミマでは補うことのできない暖かさを感じていただけに、耐えがたい虚無感に襲われる…。

f:id:sikaou:20210119190110j:plain

自分達が到着する3時間前に閉店!また一つの時代が終わった。いい奴はみんな死ぬ…。