date:2023/05/03
member:Sikaou,Utti,Yam &A君
核心となる2日目。藪漕ぎと日焼けで全身が痛み下半身の疲労もあるが、天候はど快晴。まずは硫黄岳まで400mの登り。相変わらず藪漕ぎと積み木のような岩稜歩きが続く。約2時間で硫黄岳山頂に到着し、穏やかな硫黄台地からの絶景を楽しんだのも束の間、そこから赤岳までの3kmの行程がまさに核心となった。事前に確認していた記録より雪が少ない上に、脆弱な支点での懸垂下降、落石の恐怖、先行きの見えない不安から、張り詰めた空気が終始、パーティーを包んでいた…。
14時半にはようやく赤岳から下降し、中山沢のコルに到着する。体力的には厳しいが、翌日早朝に凍った雪面を登りたくないので、先に進む。赤岳主峰も雪面トラバースや崩落した斜面の登りが連続するが、特別難しい箇所は無かった。17時、精魂尽き果てて白樺平に到着、危険は脱し安堵する。その日は北鎌尾根を目前にテント前で祝杯をあげた。
day3に続く…。