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余生を楽しむ三流クライマーの日常

オバタキタン(大畠谷)の遡行 day2

date:2023/08/11~12

member:Sikaou,Utti

 

オバタキタン2日目、暑さが厳しいので涼しい内にスラブを越えたい。ということで、4時半起床、5時半にスラブに取り付いた。200mぐらいの岩壁を4ピッチで登る。いずれのピッチもⅢ級と簡単。ラインを気にせずどこでも登れる感じだが、落石が非常に多いので要注意。

ちょうど2時間で登り終え、藪漕ぎ&懸垂で沢に戻る。そこから稜線まで250mの登りがきつかった。水が枯れてから下山までの行程がとても長いので、ストックした水は慎重に飲まなければならない。この暑さが厳しいから、8月の遡行記録がほぼないのだろう。暑さに朦朧としながらも、無事に駐車場のある椿ダムに戻ることができた。

day2の行程:二俣から稜線まで1.7km、そこから下山に7.5km。全体で16.1km。

大スラブの全容、どこでも登れるのでみんな違うラインかもしれないけど。

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今回の食担はUttiさん、美味しいパスタありがとうございました!

長い間滞在した愛着の沸くテン場に別れを告げ、いざ出発!

取り付きはFの真横なので、ビレイヤーは徐々に濡れていく。

1P目:Ⅲ+(45m)、ルンゼの右側のスラブを登るライン。比較的岩が安定している。

上から見た図

2P目:Ⅲ(45m)、ルンゼから左のスラブに上がるライン。

上から見た図

3P目:Ⅲ(40m)、左上するラインで、非常に落石が多い。簡単だがとにかく慎重に!

上から見た図

4P目:Ⅲ(50m)、直上しブッシュの間を進む。最後は左に寄りブッシュで支点をとる。

4P目の終点辺りの様子。ここから20mほど左上した場所でザイルを解除した。

沢への下降ポイントが分からないが、とりあえず草付きスラブを移動する。

20mの懸垂で沢に戻れた。もうちょい先まで藪漕ぎすれば懸垂なしでも行けたようだが、すんなり懸垂した方が早いと思われる。

この沢はトンボが非常に多い。ブヨの捕食に貢献してるのだろうが、ブヨもめちゃ多い。

ヌルヌルなので慎重に進む。沢が涸れてきたので命の水を確保する。

40m滑F、簡単だが高さがあるので面白い。この沢最後のFとなる。

沢が涸れ、ここからが藪漕ぎの本番となる。

とにかく無心で、なるべく喉が渇かないよう進む(無理だけど)。

稜線に到着。メジャーな縦走路ではないようで、この先も藪漕ぎが多そう。

真新しいクマの爪痕。駐車場で1頭の子熊を見かけたし、クマが多いのかもしれない。

ようやく大笠山のピークに近づいてきた。

大笠山のピーク。白山が一望できる。

ダムへの下山路も…、そんなに良くない。

ようやくダムが見えた。まだ遠い。

桟橋に到着。暑さと乾きのせいでとにかく長く感じる7.5kmだった。

とりあえずオバタキタンの遡行は無事に終わったので、翌日に備えて岐阜県に移動する。明日は激流系の海ノ溝谷だ!酒が美味い!