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余生を楽しむ三流クライマーの日常

オバタキタン(大畠谷)の遡行 day1

day:2023/08/11~12

member:Sikaou,Utti

 

台高の名渓「銚子川岩井谷」に行く予定だったが、台風や降水量の影響でコンディションは最悪。全国的に天気が悪い中、なんとか登れそうだった富山県の沢をチョイスした。境川大畠谷、読み方は「オバタキタン」と言う。大西良治の「渓谷登攀」でも紹介される有名な沢なので一度は登ってみたいと思っていたが、偶然にもその機会が訪れた。

1泊の行程で、初日は高巻きも多いが、水量が少ないおかげでたいした苦労もなく、12時半にはテン場となる二俣に到着した。日陰のない激アツの炎天下の中、ゆっくりと酒を飲み交わす。明日に控えた大スラブの登攀を想像に胸が膨らむ…。

day1~5.9km、6時間の行程~

桟橋の手前から入渓、誰も登ってなさそうでよかった。

ダムの水位は低く、オバタキタンの入口は汚れている。臭い…。

少し進むと水質は一気に良くなった。

2段30mF、左岸の岩壁を登るか迷うが結局、巻くことにした。

少し戻り、左岸から藪と木登りで高巻く。

懸垂で戻る。ここまでの行程が結構長く、すでに汗だく。

水質はすこぶる素晴らしい!巨大なイワナが泳いでいるので捕まえたくなる。

冗談のつもりで試したら、みごと34.5cmのイワナをゲット!酒のつまみにすることにした。

どこか忘れたが、簡単に登れるやつ。

これは無理なので左岸の岩壁を越えた。

8mC/SのF、ここも無理なので左岸から高巻く。

懸垂の支点、この沢は人工物がほぼ見当たらない。唯一の人工物かもしれない。

懸垂下降で戻る。

忘れたけど、これも簡単。

おそらく6m(Ⅳ+)のF、簡単だが支点は取れなかった。

まだ雪が残っている。汚いので使えない…。

2段40mF、ここも登れないので左岸の草付から突破を試みる。

草付は滑りやすくホールドも乏しいので慎重に進む。

滝頭より少し高い位置まで登る。少し迷ったが、そこから滝頭に戻れるか進んでみる。

懸垂で滝頭へなんとか戻れた。我ながら良いコースで巻けたと思う。

二俣が見えてきた。まだ11台なのに、もうちょいゆっくり進めばよかった。

二俣へ到着。大スラブ、でかい!

明日に備えて偵察するも、アプローチほぼ0分なのですぐに終了。

日差しを遮るものはない。暑さとブヨと格闘しながら、ゆっくりと酒を飲む。

日差しだけで十分、服は乾くけど、イワナもあるので焚き火開始。

遠火でゆっくり焼く。それにしてもデカイ!!

途中、二人とも寝落ちしてしまい、起きたらカリカリになってしまった。

もちろん、美味しくいただきました。7時半、就寝。

day2へ続く…。