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余生を楽しむ三流クライマーの日常

銅山川の遡行~新たなFを求めて~

date:2023/08/14

member:Sikaou

 

オバタキタン海ノ溝谷と遡行し、14日の夜中に広島に到着した。この3日で身体はボロボロだが消化不良感は否めないので、午後から調査遡行にでかけた。

場所は吉和の銅山川。女鹿平山と細見谷に挟まれた目立たない沢なので、これまで気にも留めなかったが、吉和川漁協の組合長に「でかい滝があるよ!」との情報をいただいていたので、行ってみることにした。

結果的には、入渓して間もなく巨大なFが二つ。特に奥のFは15mほどあり、沢を包み込むコンサートホールのような雰囲気がある。今回は装備がないので登らなかったが、おそらく弱点は左岸寄りの1か所のみだろう。左岸側から高巻いた。残念ながらその先はあまりパッとしないゴーロが続くのみなので途中で引き返した。次回は、誰か引き連れて試登しようと思う。

4.6kmの行程(遡行は2.2km)アプローチ、下山共に快適

本流の吉和川から銅山川への入口、結構水量がある。

釣行も兼ねているので、とりあえず最初の淵で試してみる。

見事20cmオーバーのゴギをゲット!

この沢は水量が多い。淵も深いものが多く、このFは泳ぎになるので高巻いた。

最初の明瞭なF。ざっくりと2段20m。階段状で簡単だが、上段はなかなかの雰囲気。

上段は二俣、これは右俣の斜滝10m。

左俣のF、10m。こちらは滝芯を行けば結構ムズいかも。

二つ目のF。岩壁の右奥に幅5m、長さ10mほどのFが発達している。

この浅い淵ではアマゴが釣れた。天然だろうか?小さいのでリリース。

水量が多く、直登は無理だろう。

唯一、滝の右側が登れそう。支点も取れそうなので、ぜひ試してみたい。

左岸側のルンゼから高巻き。急峻なので結構キツい。

下山時に利用する杣道に出た。結構キレイな道なので安心したが、実はその先で道がなくなることを後で知ることに…。

大きく巻いて沢に戻る。まだ水量は多いので遡行を続ける。

滝上部で最初のエモノ。小さいゴギなのでもちろんリリース。この後も小さいヤツしか釣れなかった。

こういう形状の長淵が多いので、エサ釣りは難しい。おそらくフライ向きだと思った。

10尾釣ってようやくこのサイズが1尾。ここは小さいのが多いのかも。

珍しい柄のゴギ?これがアマゴとの交雑種「カワサバ」になるのだろうか?

やはり上面からの柄はサバのよう。放流されたアマゴとの交雑は問題だが、在来のアマゴとゴギなら、稀にこういう交雑もあるべきかもしれない(ここに在来のアマゴがいるのか不明だけど)。

水量が減ってきた。沢登りとしてはもうダメだろう。

出渓しようと思ったら、最後にタカハヤが釣れた。これまでの自分の認識では、下流にハヤなどの雑魚が多く、アマゴ→ゴギのように遷移すると思っていたが、まさか上流でこいつに出会うとは。色々と考えさせられることが多い…。

しばらくは杣道がないので沢を引き返す。ようやく左岸側に道が見えた。

結構道が悪い。漁業権のある河川なのに、釣り人は入ってるのだろうか。

吉和川との合流手前で人工林に変わる。

無事に戻れた。登攀対象のFが1~2本しか見当たらなかったが、できれば一度は登りたいなぁ。誰か付き合ってくれい!