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余生を楽しむ三流クライマーの日常

七面山「LongHope」の登攀 その2

date:2023/11/3~5

member:Sikaou,Utti

 

その1の続き。3時半起床。準備を済ませ、4時半に小屋を出発する。寒いが、軽量化のため我慢して薄着で移動する。途中の沢でがっつり水分補給し、取り付きに到着。体調も岩場も最高のコンディションだ!

結果から言うと、LongHope、無事に7時間半でトップアウト!オールオンサイト&セカンドも荷物を背負いながらノーテンで抜けることができた。12ピッチの内、イレブン台の2本がやはり厳しかったが、それ以外にもエッジの効いた好ピッチが続く素晴らしいルートだった。開拓者の方には心の底から感謝したい。

次は・・・、やっぱり明星山かなぁ。

 


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TOPO1

TOPO2

1P目:10-(52m)。とにかく長いルートで、難しい場所は無いが後半、ザイルの重さに怖くなる。軽量化のため7.9mmのツインロープで挑んだが、それでも結構重い。

上から見た図

2P目:5.8(48m)。ここも特に問題なし。ルンゼ状をひたすら進む。

3P目:Cont.(30m)。核心となる4P目に繋がるアプローチ。藪の中を突き進む。

3P目の終点は快適な広場。

4P目:11-(45m)。階段状を10mほど右上し、そこから細かいエッジを繋ぐフェースクライミングが始まる。

核心となる中間部のフェース

無事に核心を突破し、小ハングを越えるとようやく終点。このピッチも長い。セカンドの自分は6kgのザックに苦しませられながらも、なんとかノーテンで抜けた。

5P目:10+(40m)。ハング帯を越えるところがちょっと難しいが、快適なピッチ。

ハング帯の辺り。岩が脆いので怖い。

上から見た図。

6P目:10(30m)。中間のレイバックと小ハングを右上する辺りが難しい。この岩場は逆層が多いので、このハング越えのムーヴが何度も出てくる。

レイバックの辺り

7P目:10-(25m)。出だしだけ少し悪いが後は快適。高度感抜群!

8P目:11-(50m)。2つ目の核心ピッチ。ボルト16本、細かいカチを繋いだ2つのハング越えの後、終了点前のバランシーなフェースが難しい。ロープもかなり重いのでかなり緊張したが、なんとかオンサイト!

2つ目のハングを越える。

おそらく核心の辺り、ロープの流れが悪く緊張する。

核心部を上から見た図

9P目:10(45m)。ハングを越え、テクニカルなフェースを登る。全体を通して一番好きなピッチだった。エッジを繋ぐ美しいライン、開拓者の方のセンスを感じる。

ハング越え。ここも脆いので怖い。ジャミングが使える。

10P目:Cont.(25m)。ブッシュを右上するが、Fixがないとかなり怖いかも。

上から見た図

ビレイポイントにあるLongHopeの証

11P目:10-(48m)。右上し、カンテ状を登る。ここも高度感のある素晴らしいピッチ。

終了点の様子

長かったLongHopeを振り返る。すごい高度感だ。

12P目:Cont.(10m)。ちょっと悪いのでザイルは必要だろう。

栄光の証。13時40分、トップアウト。ようやく靴が脱げる。

歩いて山頂を目指す。

七面山山頂。

小屋に戻り、無事に宴会を開くことができた。ジン、ウィスキー、ワイン、ビール、全部飲み干した。

翌日はゆっくり下山し、五條市の温泉が最高だった。

天理ラーメン、美味しかった!