246O1

余生を楽しむ三流クライマーの日常

木浦谷の遡行

date:022/07/16

member:Sikaou,Utti

 

沢登りの全てを凝縮」と紹介される宮崎県椎葉村の木浦谷を遡行した。前日、テントで仮眠中にかなり降雨があったが、入渓する時には空は晴れ渡り、水量にも影響はなかった。そごう谷手前の顕著な淵を突破して以降は単調な沢が続くが、後半は80mのある幻の滝の他にも数本、難しいFがありなかなか厳しかった。林道へ到着したのが12時半、このまま山頂にも行ける時間だが、目ぼしいFはもう無いようなのでそこで遡行を終了した。日向市で天然うなぎのお店をやっている「天然うなよし」さん宅にお邪魔し、その夜もしこたま飲んでしまった。

 

今回の遡行図、9.5km、7時間ちょい

木浦橋から入渓

早朝から泳ぎ、それほど水温は低くない

そごう谷との分岐手前にある淵、泳いで滝前まで行き、右岸側の岩稜を突破した。

水量が少なければ滝のすぐ左横を突破できるかもしれない…

そごう谷との分岐、水量の少ない右俣が木浦谷

15mF、右岸側を登る。ザイルは必要だが、支点は取りやすので簡単。

しばらく単調な沢が続く

この沢は苔が多い。綺麗なんだけどとても滑りやすい。

まぼろしの滝」と呼ばれる80mのF、これは一見の価値あり!

右岸側を40mほど進んだところでピッチを切る。逆層で支点が取りずらく、見た目以上に難しい。水量が無ければ滑りにくい滝芯を突破できるのかもしれない。

2P目、10mほど進んだところで垂直の壁と滝に阻まれる。無理そうなので慎重にクライムダウンし、さらに右側の尾根を高巻きした。

15mF。右岸側から最後は滝の落ち口を突破する。滑りやすいが面白い。

40mF?トポでは斜滝とあるが傾斜があり、水量があるので滝芯の突破は難しい。色々悩んで、最後は右岸のブッシュ帯から突破したが、これがかなり厳しかった。

一見簡単そうだが、岩盤に薄く草が生えてるだけなので、頼れるようなホールドもほとんどなく緊張した。

上部は快適な滝芯を突破する。50mいっぱいザイルを伸ばした。

ヒューム管と林道が見え、沢の終点を迎える。

12時半、十分山頂を目指せるが、この後の飲み会や温泉の誘惑に負けて下山することにした。Fの突破で思いの他時間を掛けてしまった。

おすすめされた南郷温泉。少し遠かったが、泉質が素晴らしい!ぬるめの温泉なので露天で小一時間近く話がはずむ。美味しいお酒を飲むため、ギリギリまで水分を出し切る。

天然うなよし、現在は休業中だが色々と進化しているようだ。次会う時はまた美味しいウナギやアユ、テナガエビをご馳走になりたい。